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特別企画-SPECIAL-

番外編その4・Roland SC-88の光デジタル出力改造(^^)

番外編その1・BSデジタル音声でビデオキャプチャ
番外編その2・間違いサンプリングレートの直し方
番外編その3・DATデッキに光出力


 遂にやりました、定番MIDI音源の光デジタル出力改造です。
 とは言うものの、内容はefuさんのページで紹介されている、SC-88PROの光デジタル出力改造の猿真似状態です(^^;。SC-88PROと違うのは、信号を引き出す場所の違いだけ。改造費用は\2,000程度です。工作のできるSC-88ユーザーはトライするべし!
 ※SC-88VLユーザーはこちらをご覧ください(外部へのリンクです)。

ご注意!

 当然ながら、この改造行為はメーカーの保証外となります。改造の責任は改造者本人が負うことになります。改造により発生した不具合に対して、私は責任を負いません。御了承ください。くれぐれも、ショートや接続ミスなどによる破損のないようお気をつけください。

#初版:1999/3/2
#写真を差し替え・回路図追加ほか:1999/6/15
#音質比較MP3追加:2000/5/2

0.何故デジタル出力なのか?

 SC-88などのコンシューマ向けDTM音源は、内部で音声信号を全てデジタルで取り扱っています。私達が通常耳にしているのは、演算で出来上がったデジタル音声を、音源内部のD/Aコンバータに通したアナログ音声というわけです。
 ですから、CDやMD、DAT等のデジタルメディアに録音するのなら、内部のデジタル音声をそのまま録音できた方が、アナログ経由よりも原音に近いはずです。と、言葉で説明するのも面倒なので、以下のMP3をお聞きになり、ご自分でお確かめになるといいでしょう。なお、曲はクラシック曲から20秒程度のフレーズを抜き出し、ノイズ等が分かりやすいようピアノソロにした、今打ち込んだデータです(^^;  デジタルは音質だけでなく、過大入力によるクリッピングの発生や、左右の音量バランスなども気にせずに済み、手軽であるという利点もあります。

1.用意するもの

 基本的に、efuさんの改造例と全く同じです。
品目購入価格(x個数)備考
SC-88 -(x1) これがないと始まりません(^^;
TC9231N \850くらい(x1) 東芝製デジタルオーディオIC。光南電気(秋葉原ラジオデパート2F)で購入。
74HC04 or 74HCU04 \60くらい(x1) 汎用C-MOS IC。私は千石電商で購入。
74HC74 \60くらい(x1)
TOSLINK TX(TOTX178) \500(x1) 光デジタルオーディオ送信用。TORX178(受信用),外付け部品とセットで秋月電子で売ってます。
2接点切り替えスイッチ \100くらい(x1) +6dB機能が必要な場合(利用することをお勧めします)
コンデンサ(10〜33μF程度電解) \50くらい(x1) 電源安定用。耐圧は12V以上。容量を大きくしすぎないこと。
コンデンサ(0.1μF積層セラミック) \50くらい(x1〜2) 電源安定用。
ケーブル類 適宜。数百円 必要に応じて。
 工具は通常の電子工作程度のものがあれば十分です。efuさんのようにSC-88のリアパネルを加工する人は、それなりの工具を用意しましょう。私が行った空中配線で製作するならば、普通の両面テープや適当な絶縁物(^^;も少々用意します。きちんと基板に組むならば、それなりの準備も必要です。


2.SC-88からの信号取り出し

 蓋を開けると、いきなり基板の裏側(半田面)が見えます。これ以上バラす必要はありません。やり方はefuさんの場合と同じですが、基板の配置が違うので注意が必要です。ちなみに、基板を外して調べてみたところ、D/AコンバータはSC-88PROと同じものでした。
蓋を開けたところ(改造後)
クリックすると大きな画像が出ます
信号の取り出し場所
右の写真の7ピンのコネクタ(の裏側)が信号を取り出す場所です。写真の方向で、左から の信号が来ています。ここにケーブルを半田付けして、次に説明する回路へ接続してやります。


3.S/PDIF送信回路

 ここから先はefuさんのページにあるSC-88PROと全く同じです。そちらを参考にしてください。なお、私も空中配線による実装を行っています。SC-88の基板に、両面テープを使ってICを裏返しに貼りつけ、配線を行いました。
 efuさんの回路図の解読が面倒(^^;という方のために、もう少しだけ実体に近づけた図を作ってみました。ご利用ください。


(注) 上記のICは全て裏返しの配置になっています(私が行った実装方法に即しているため)。また、スイッチとTOSLINKは製品によって接続方法が異なりますので、お手持ちの部品をご確認ください。
配線の色はが+5V、がGND、その他が信号です。色分けしてあるのは配線の混乱を防ぐためで(同じ色の線が重ならないようにしてあります)、他に意味はありません。

 先程説明した3つの信号の他、+5VとGNDを、SC-88の基板から取り出します。この程度の工作ができる方なら見当はつくと思いますが、基板全体にべったりと広がっているのがGNDで、その中をくねくね曲がりながら1周している幅の広いパターンが+5Vです。半田がのっている適当な場所にケーブルを半田付けします。基板のGNDへの接続は1箇所のみで行ったほうが安全でしょう。

左の写真をクリックすると、もう少し大きな画像が出ます。この方法(空中配線)で組まれる場合は、あとで蓋をしたときに蓋と配線がショートしないようにご注意ください。


4.その他の加工

 リアパネルに関しても、efuさんの改造例をご参照ください。私の場合は例によって加工技術がないので、放熱口からケーブルを引っぱり出して、スイッチとTOSLINKを外に出しています。ただし、+6dBスイッチは接続ケーブルが貧弱なので、できるだけ短く(1cm程度)抑えるようにしました。
 今のところ、この構成で問題は起こっていませんが、直接の半田付けのみではあまり頑丈でないので、TOSLINKやスイッチは小さな基板に取り付けるなどした方が良いと思います。

 加工は以上です。光デジタル入力を持った機器に接続して、正常に動作するか確認してみましょう。本体のプレビュー機能(ボリュームつまみを押す)を使えば、とりあえず音を出すことができるので、確認に便利です。


5.デジタル出力時の注意など

 出力される信号はサンプリング周波数が32kHzなので、パソコンに取り込んでCDに焼く場合やMDに録音する場合などは、サンプリングレートコンバータを使うなどして44.1kHzに変換する必要があります。

 加工時に取り付けた+6dBスイッチですが、これはSC-88の内部18bitのPCMデータから16bitを取り出す際に、最上位の16bitを取るか2桁目からの16bitを取るかの切り替えスイッチです。通常は0dBの方(音量が小さい)にしておきますが、全体に音量が小さく、レベルが-6dBに達しない場合は、これを+6dB側にすると適正音量になります(私の作ったデータではよく使います(^^))。もしもレベルが-6dBを越えるような演奏で+6dBに設定しておくと、ノイズが出たりオーディオ機器やスピーカーなどを傷めたりする可能性があります。ご注意ください。




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